朝、家をでるときにママから「考えても仕方がないことは考える必要はないんだからね。元気出して」と言われた。
体がダルくて仕方がなかった。気分はマイナスに振れかかっていたので言ってもらえて助かった。
午前中、気分が沈みそうになる時間に、カタログのプランに入ってみた。いきなりデザインに入るのではなく、考えを整理するところから始めた。1時間ちょっと集中したところで、アイディアが浮かんできた。
そのとき、沼沢さんからもエキスパートバンクの資料について返信をもらった。内容はいいので提出してみて、あとは面談できちんと自分がなにができるのかを言えるようにしておくことということだった。
今日は自習室はひまだった。10人程度しか利用者はいなかった。朝イチでビジターが来てくれたが1時間だけの利用。そのあとは、会員の人たちが来てくれたが、いつもより断然少なかった。
午後に約束があり、面談してくれた本間課長が、まちづくりのメンバーで広報担当の方を紹介してくれることになった。まったく期待していなかったので嬉しかった。ただ、一瞬、気後れしてしまっていた。でもこんなとき、流れに身を任せた方がいいと思い直し、課長の言葉にのることにした。何か久しぶりにつながっていく感覚があり、営業時代のことを思い出した。人に会い、つながり、そのときそのときを大事にしていくことで知り合いが増えていった。そんな感触が蘇ってきたのだ。
おそらく、ただ机に向かっていたら、お客さんの少なさと行き場のない思いで、激しく落ち込んでいただろう。
ママのことを考えた。ママは一人で耐えている。私が動き出すことを、自習室が軌道に乗ることを待っている。それを思うとまた胸が苦しくなった。
毎日がとても苦しい。なんとかしようともがいている。しかし、ここで諦めないで動くことが長いトンネルから抜け出すことなのだと思う。うつ病のような状態だったのだろう。ただ、周りとのつながりをなくし、ストレスがなくなり、平静を保つことができていただけで社会に戻るところまでには至っていなかった。引きこもりになりかけていた自分をなんとかしなきゃと必死に自習室を始めようと力をふりしぼっていた。
今、さらに何かをしなければという局面でようやく自分の状態に気がつけたようだ。長かった5年、いやその前からだとすると8年はずっと苦しいままだったのだ。
前向きな行動、自分を成長させてくれる人と会うこと。後ろ向きな言葉に耳を傾けないように注意したい。