昏沈・睡眠

積み重ね

就寝する時間を早めるようにした。
妻が少し疲れ気味で、早く寝て睡眠時間を多くとりたいと早めに床に就くようになった。朝は起きてお弁当を作ってくれたり、家のこと、仕事のことも手伝ってくれることを考えれば、自分もそうした方がいいと思うようになった。
私は夕食のときに、お米を食べず、ビールを飲みながらおかずを食べる。500mlの缶ビールを飲み切ると、少し物足りなくて、350ml缶を開けてしまう。数日前から350ml缶には手をつけないようにした。だらだらとテレビを見るのはやめて、風呂に入って寝ることにした。

寝る時間が変わったことで、夜中に目が覚める時間、朝方目が覚める時間が狂い始めた。特に朝方は5時~6時ぐらいに目が覚めていたので、瞑想をするのにとてもよい時間帯だった。しかし、早く寝るようにしたら、眠りも深くなったようで、6時半ぐらいに目が覚めてしまう。

ここから瞑想を始めると、周りの音がしたり、妻が起きてくる時間に重なる。

そこで、寝る前に瞑想をすることにした。

昨夜はそうやって瞑想を行ったが、今度は眠気が邪魔をするようになったのだ。
夕食を済ませ、ヨーグルトを食べ、風呂に入る。すっきりして少し火照った状態で座る。すでに妻は寝ているので、部屋の明かりも消して目を閉じる。

静かに呼吸に集中し、頭に浮かんでくるものがなくなってきたころ、慈悲の言葉を唱え始める。
いつもなら身近な人から、遠い人へと順番に慈悲を伝えるのだが、言葉がループしたり、止まったりしてしまう。どこまで唱えたか途切れることもある。眠気が邪魔をするのだ。

瞑想を正しく行うには、五蓋を制御しなければならない。五蓋のひとつに、「昏沈・睡眠」があり、活気のなさ・鈍さ・怠けを引き起こす。精神的、身体的に疲れているとき、眠気が訪れると始めは苦しいが、うとうとした気持ちのよい状態になり、それを受け入れるとと、活力や意欲は失われて集中できなくなってしまう。

瞑想は集中であり、集中するには精進、気力、明晰さ、鋭敏さが必要であるはずなのに、昏沈・睡眠にはそれがないのだ。

しかし、目を閉じている瞑想の最中に対処するのは非常に難しい。昨晩は、諦めて寝ることにした。

対処法を調べてみた。
1.気づくこと
感覚が鈍くなってきたら、それに気づき、心に話しかけ、自分を励まして、動機付けしてあげる。

2.目を開ける
目をあけ、ほんの少しの間、眼球を回してみること。

3.明るい光を見る
明るい光を数秒見て集中すると眠気が消えることがある。瞑想の間、お香をたいたりする人がいるようだが、香りの効果だけでなく、小さな香を燃やす微かな炎がこの役を果たすことがあるのかも知れない。

4.息を深く吸い、止める
深く吸い、できるだけ止め、ゆっくり吐き出す。これを繰り返すと身体があたたかくなる。汗ばむくらいまで行うと眠気が過ぎていく。

5.耳たぶをつまむ
ぎゅっとつまみ、つまんだところを感じる。

6.立つ
ゆっくりと静かに立つ。眠気がなくなるまで立つ瞑想を行う。

7.歩く
眠気が消えるまで歩く瞑想を行う。

8.冷たい水で顔を洗う。

9.休む
数分間、仮眠をとる。

あまり、こうしなければという義務感でやっても自分に失望してしまい、やめてしまう原因にもなりかねないので、できなかったらできなかったで、また明日があるさというくらいの気持ちで取り組むようにしたいと思う。

ただ、私は昔から眠気に弱いところがあって、すぐ眠くなってしまう。ちょっと病気なのではと疑った時期もある程だった。もしかしたら、自分の中の怠惰な心がそのような眠気を引き寄せているのかも知れないから、せめて瞑想をしている間は、対処法をためしてみようと思う。

眠る時間帯を変えることで、少なからず身体に変化が起きる。変化を受け入れながら習慣を続けていこうと思う。

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この記事を書いた人

50代からの人生が波乱万丈でした。学び続けてなんとか生きています。

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