世界的なパンデミックが起きてから不自由な生活が3年間も続いた。
身体を動かす機会は減り、心労が重なったこともあり、硬くなり痩せてしまった。
もう一度、健康な頃の自分に戻るために、ヨガの基本に取り組もうと思う。
アーサナには、Awareness(アウエルネス)呼吸と気づき、Integration(インテグレーション)基盤と安定、Balance(バランス)調整とバランス、Expantion(エクスペンション)拡張という4つの原則がある。
まず初めに、呼吸と気づきについて掘り下げてみた。
この原則には、「存在価値を認識する」という役割がある。
アクションは
①呼吸を自覚する ②呼吸を深める ③呼吸を感じる という順番に行う。
呼吸を深める際に、胸郭を広げ、横隔膜を使う。
胸郭とは肋骨や背骨で覆われている部分で、肺や心臓を保護する役割がある。胸郭は身体をうまく使い動かすためにとても重要である。胸郭の動きが変わるだけで呼吸や肩の可動域、腰痛などが改善する可能性もある。
横隔膜は横隔膜はドーム状の薄い筋肉でできた膜で、胸腔と腹部とを仕切っている。息を吸い込むとき(吸入時または吸気時)に最も重要な役割を果たす筋肉である。 横隔膜は、胸骨、肋骨、脊椎からなるかご型の骨組みの底面に付着していて、横隔膜が収縮すると胸腔の長さと直径が増えて、肺が膨らむ。横隔膜も筋肉であり、鍛えることで肺の働きを強化することになるのだ。
肋骨は、背骨とつながっている。そのため身体を曲げる、横に倒す、回すなどの動きには肋骨の動きが必要になる。ここが硬くなると注意が必要だ。
呼吸をする上でも、背骨と肋骨の動きが硬くなると呼吸が浅くなってしまう。
円背、猫背は胸郭の動きが悪くなるため、内臓の動きや血流が悪くなってしまう。
胸郭を動かすポイントは次の3つである。
①呼吸 ②肩とのつながり ③股関節
胸郭と腕につながっている筋肉は、大胸筋、上腕二頭筋、前鋸筋、僧帽筋がであるが、腕の位置や動かし方が重要である。肩から首の筋肉の硬直は頭痛を引き起こし、首や肩の筋肉がこわばることで不眠症になるやすくなる。
また、胸郭はひとつの塊である。それを支えるのは骨盤や股関節。土台の動きもしっかり行わないと、その上の胸郭をうまく動かすことができないのだ。
不安・恐怖は、胸郭を固めてしまう。柔らかくすることで不安やストレスの軽減につながる。
胸郭を動かす代表的なアーサナは、
下向きの犬のポーズ
ヴィーラバドゥラ・アーサナⅡ〈英雄のポーズⅡ〉
ヨガの基本的なアーサナだが、呼吸を深めるにあたって、身体的には胸郭を意識して行なってみよう。
最近呼吸が浅くなっているのも気になっていた。
横隔膜は腹式呼吸を意識する必要がある。横隔膜についても掘り下げていきたいと思う。