マスターキーを1日1章(1週)ずつ読み進めている。今日は17週目。
頭で考えたことがどのようにして自分の力になっていくかを理解することができた。意識的にその力を使うためには、その原理を信じなければならない。
昨日は最悪な日で心を落ち着けるのに苦労したが、その分、今朝の瞑想は深く集中することができた。
それで、自分がよいと思ったことは、あまり結果を考えずやってみることにした。調子のいい日が続いたと思って、この間に新しいことをしようとしていたら、なぜか様々なことが停滞し始めた。はじめは少しだけ休息して、なんとなく過ごしているうちにペースが戻らなくなってしまったのだ。そのうち、不安な気持ちや苛立ちが募ってきて、そんなときに腹立たしいことが起きて感情が揺さぶられ、完全に気持ちが滅入ったしまったのだ。
瞑想をしていて、今までの自分はこんなとき、くよくよ考えていたな、と気がついた。後悔したりくよくよ考えて反芻するのは、いい人生にはならない。そのことを思い出したとき、今がそういうことに陥っているのだと思った。そうしたら、もう先のことや結果を考えるのはやめて、やろうと思ったこと、やった方がよいことをどんどん実行に移していくことがよいのだと気がついたのだ。今までずっと、一歩前進しては、二、三歩後退するような人生だった。いいような悪いような、そして今がある。思考は考えた種が良いことでも悪いことでも物質化してしまう強力な力を持っている。
思考は、宇宙精神下のすべての原理を制御する活動であり、最高位にある原理が境遇や状況のすべてのものの関係を決めていく。自分の思考に没頭している状態。それが集中であり、心はひとつの磁石となって、知りたいという欲求が知識を引き寄せ、自分のものにしていく。それは対象の性質を理解することができる直感的な洞察へと導いてくれるのだ。
集中が持続している時、思考は切れ目なく均等に流れている。心が安定して、粘り強く、制御ができている状態となる。
思考に侵入してくる恐れ、不安、不信は弱さとなり、その弱さだけが何かを達成することを妨げる。しかし、身体的な限界や精神的な不安定さは、自分の弱さからくることを認めて、再度挑戦してみる。反復することで、何事も完璧にできるようになっていくのだから。
願望は一貫しているほど、啓示の効力を増す。この願望に集中が加われば、自然からどんな秘密も得ることができるようになる。強要された努力、不信、弱さ、無能性、自己卑下という刑務所の鉄格子を緩め、克服する喜びを味わわせてくれるのだ。
もっとも必要なのは、心を強くすること。高次の自己と低次の自己の葛藤に打ち勝つ強さを身につけなければならない。思考は自然の力すべてを利用することを人間に与える何でもこなすパワーなのだ。
重要なことに集中すると、直観力が動き出す。そして、必要な情報がもたらされるようになる。直観力は沈黙の中で訪れる。沈黙に対峙することができると潜在意識とつながることができる。潜在意識は全能だから、どんなことでも成し遂げることができる。つまり、どんな願望を抱くかによって決まる。願望の性格が自然の法則、宇宙精神に調和していれば、心は徐々に解放され、揺るぎない勇気を得るのだ。
わたしたちはパワーそのものを追い求めなくてはならない。名声、財宝、地位など、ややもするとパワーの象徴をパワーだと勘違いしてしまう過ちを犯す。
パワーを呼び起こすためには、完全にリラックスして目を閉じる。結果を心配する考えを捨て、自分の高次の目標に意識を集中し、完全に目標と一体化する。
恐れを消滅させたかったら、勇気に集中する。
欠乏を消滅させたかったら、豊かさに集中する。
病を消滅させたかったら、健康に集中する。
そして、すでに実現しているものとして、常に理想に集中する。
それが思考に生命を吹き込み胚細胞となり芽を出し、原因を突き動かす。
原因は必要なものすべてを引き寄せ、最終的に形となって現れる。
自己卑下や自己憐憫、反芻に悩まされるとき、このことに気づき、自身の思考の管理人となって、危うい時には立ち止まり、制御し、もう一度パワーを呼び起こす術を手に入れよう。