マインドフルネス

瞑想

瞑想を習慣化することにより、「今このとき」に意識を集中する能力を発達させる。

「気づき」という言葉はどういうことを指すのか、知らないで「気づきがないなぁ」などと言っていることがある。
気づきとはどういうことなのだろう。

しばらくよく眠れず、夜中に何度も目が覚めてしまう日が続いたので、朝方目が覚めたある日、瞑想をすることにした。
はじめの数日は、頭にいろいろな思いが浮かんできた。
その中には、これから起こるかもしれないことに対して、人に言われたことに対し、うまく答えようとする妄想。過ぎてしまったことに対する悔いや怒り。自分の力では及ばないこと、知らないことに対して、あれはどうなのか、これはどうすればいいのかとあれこれ考えをめぐらしてしまうなど、とにかくまるで頭の中に蜂か虻でも飛び回っているかのごとく、際限なく浮かんでくるのだ。

遠くでサイレンが鳴っていたり、鳥のさえずりがしたりするたび、その音に気持ちが向いてしまう。

瞑想は鼻で息を繰り返す。吸う息、吐く息、鼻の先や鼻の奥に絶え間なく続く、空気の行き帰りを感じる。
頭の中で繰り返す思い、気が散ってしまう音、座っている間の体の苦しみ、それらに意識が向いてしまったとき、鼻で感じる微かな感覚に心を澄ます。

はじめは10分続けるのも苦痛を感じる。それがやがて20分、30分、40分と目を閉じていられるようになってくる。
その時間の中で、何度も繰り返し、気が散っていたり、呼吸に集中したりを繰り返しているうちに、ふと、わかるときが来る。なぜ、妄想や想像や後悔や怒りが生まれるのか、そして、呼吸に戻る時、ひとときでも消えることを。

妄想や想像や悔いや怒りが生まれるのは自分の中に原因がある。そして、なぜかそれがなぜずっと心の中に根付いてしまっていたのか、それはどん底になったときに見えることかも知れない。ただそれを知らずに死んでいくよりも、生きている間に知って反省し改めることができれば、とても幸運なことなのだ。

「気づき」とは、自分というもの、自分の感情というものを抜きにして、あるがままに物事を見れるようになること。今、起きていることが、どのような結果を導いてしまうのかを察し、対処できること。そうなるためには、素直な心で、自分の行動、言葉を観察し続けることなのかも知れない。

頭の中で何かが想起し、消えるまでの間に、自分だけのためではなく、周りに益をもたらす行動、言葉とは何か、それが選択できれば自分や人を傷つけることはなくなるだろう。

瞑想を習慣にし、マインドフルネスを意識できれば、よりよい生き方に近づけるのかも知れない。

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この記事を書いた人

50代からの人生が波乱万丈でした。学び続けてなんとか生きています。

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