たけちゃんが尋ねてきてくれた。
大学時代の友人だ。
服屋をやっている友人のところに行った帰りらしい。
服屋をやっている友人は店を閉めるらしく
閉店前に顔を出してきたようだ。
私のところはうまく行っているだろうと思っていてくれたらしいが
正直なところを話したら驚いていた。
たけちゃんは住宅の仕事をしているが今はリフォーム担当で
意外にクレームが多かったりして
施工部隊とお客さんの板挟みにあって苦しそうだった。
私は広告をやっていたころ
お客様からの修正があるたびに、修正指示をデザイナーに入れると
必ずというほど、デザイナーは一言二言文句をいっていた。
そのどうしようもない文句を聞くのは本当に苦痛でしかなかった。
中には、軽く流せる営業もいたのだが
おそらく私もたけちゃんもそういう言葉を間に受け、真面目にとらえてしまうタチで
責任を感じてしまうが故に苦しいのだと思う。
たけちゃんに、今の状況になって
会社時代の自分は異常だったと話した。それで失くしてしまったものが大きかったと。
だから、たけちゃんには自分を大事にして
せめて60歳までは頑張ってほしい。
そのあとは、いくあてがあるのであれば、そこに行った方がいい。
少し準備期間を持ちながら。そう伝えた。
同年代のともだちがそろそろ定年を迎え
その後の人生を考える。
自分はちょっとだけはやく次の人生の舵を切ったわけだが
あまりに準備が足りなかった。
たけちゃんは堅実な人だから大丈夫だと思う。
大学時代は、はちゃめちゃやっていたね。
昨日のことのようだが、時間が過ぎるのは本当に早いね。
元気で、またゆっくり話ができることを願っています。ありがとう、たけちゃん。