智慧の瞑想は、瞬間瞬間気づくこと。
心のすべての現象に「生まれ、成長し、滅する」があることに注意深く気づく。
思考、感情、行為、欲望、いかなるものからも逃げないで、隙間なく観察し続ける。
きれい、恐ろしい、美しい、恥ずかしいなどという感情の動きは問題ではなく、ただあるがままに見て、変化するままに見る。
どんな経験も排除せず、避けることもしない。これが完璧な実践法となる。
日常生活で不安を感じたら、その時はその不安を観察する。
どのように感じるのか、どのような働きをするのだろうか、それはどのような構造をしているのかを。
客観的に、好奇心をもって、詳細に観察するのだ。
不安や落ち込みから闇雲に逃げるのではなく、不安や落ち込みを調べ、その働きを理解する。
そうすることで、次に不安や落ち込みが訪れた時、今よりも上手に対処することができる。
日常生活の浮き沈みに囚われることなく観察し続けることが一番大切なこと。
これは非常に厳しく、きつい実践だが、実践すれば心は桁違いに柔軟になるのだ。
実践者は瞬間瞬間心を開き、生を途切れることなく探究し、感覚を観察し、客観的に好奇心をもって人生を見ている。
